流出の危険がある選手達への対応について考える

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ライオンズの2017シーズンが終わって、ストーブリーグが始まった。早速FA等の情報が新聞紙上を賑わせている。私の知る範囲では、FAで牧田投手、野上投手、銀次郎捕手、外国人のウルフ投手、シュリッター投手に流出の可能性があるようだ。理想はすべての選手に残って欲しいが、如何せん金銭面に限りがある以上、全員の残留は厳しいだろう。そこで、上記の各選手について、球団としてどう対応すべきか提言を行いたい。

・牧田投手
引き留め優先度は最大。できる得る限りの年俸増を提案し残ってもらうべき。先発、中継ぎ、抑えどこでも活躍でき、パワー系の投手ではないので年齢的な衰えのリスクも低い。ただし、メジャー移籍はどんなにお金を積んでも止められないし、和製サブマリンのメジャーでの活躍を一野球ファンとして観てみたいとも思う。ポスティングという報道もでているが、ポスティングで多少なりとも球団に貢献し、メジャー挑戦が一区切りついたところでライオンズに戻ってくるという条件なら流出もやむなしか。

・野上投手
非常に悩ましい存在。基本残って欲しい、しかし、一年ローテを守れたのは今年だけで、今年も絶対的な存在ではなかった。二桁勝てるローテ投手は貴重だが、来年以降も確実に二桁勝てる存在とは言い難い。年齢的にも今から飛躍的に能力が向上することも難しい。大型契約を提示できる存在ではない。8,000万+出来高の3年契約位で提示してダメなら諦めるしかない。基本ライオンズ愛に期待したいが、どうしてもお金が欲しいというなら、今FAするより2-3年ローテを守って二桁勝ってから、最後の一稼ぎでFAすることをお勧めしたい。今FAしても、中途半端な金しか入ってこないので、環境の変わるリスクに見合わない。なお、FAするなら、最低セリーグでお願いしたい。

・銀次郎捕手
残って欲しいが、FAもやむなし。細川選手が抜けてからチームの屋台骨を支えた選手で貴重な存在だが、出場機会の減少は本人にとって気の毒だし、森選手の育成が必須のライオンズでは出場機会を保証できない。森選手の育成という観点からは銀次郎捕手の存在が邪魔になる可能性すらある。森選手のバックアップは岡田選手という選択肢もあるので流出のリスクもそこまで高くない。本人にとって球団にとっても、移籍は有りな選択肢と思う。ただし、移籍理由が「出場機会」だけなら、FAではなくトレードという形で移籍して欲しい。今年は打撃も好調だっただけに、トレードで捕れる選手もレベルが高く球団への貢献度は非常に高い。FAするなら、トレード志願でライオンズ愛を示して欲しい。

・ウルフ投手、シュリッター投手
両投手とも残って欲しいが、複数年+4-5億みたいなお金は出せない。両投手とも終盤打ち込まれており来季以降は正直不透明。単年1億+出来高1億位がマックスの条件にだと思うが、メヒア選手の3年15億があるだけに、無茶な要求がありそう。外国人に関しては日本人に比べて解雇されやすい環境にあるだけに要求は高くなりがち。難しい状況。

最後に、各選手には、昨日のメットライフドームに集まったファンの姿を想像してから、決断することを願いたい。色々事情があることは十分理解したている。しかし、ファンにとっては、皆さんがいなくなることはどんな事情であれ痛い。権利を行使するにしてもできる限り、球団の後ろにいるファンの気持ちに配慮して欲しい。

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