今晩は。良い意味で裏切られたtthgです。
ライオンズがヘスス・ティノコ投手を獲得した。一応メジャー実績があり、1億円の年俸との事。
下記の記事で書いたようにtthg的にはあまり高額な外国人の獲得はないと思っていたので、良い意味で期待を裏切られた。
勿論、残りの外国人野手で節約すれば、残り1.5億程度という上記の記事の予測の範囲内には収まるものの、明らかに打線が弱く、森選手が抜けた後野手の外国人を2~3千万クラスで済ますとかは流石にないと思うので、球団もそれなりに本気で補強する気があるという事ではないだろうか。近藤選手に提示した4億の全部とは言わない者のそれなりに外国人に注ぎ込む可能性はありそうである。
さて、ティノコ投手がどのくらい活躍が期待できるのか。昨シーズン17試合、20.2イニングで防御率2.18はかなり優秀でなぜ1億で獲得できたのかと思ったが、守備の関与しない与四球・奪三振・被本塁打という3つの項目から、守備から独立した失点率を推定・評価した指標であるFIPという指標が4.23、(投手の外野フライに対する本塁打の割合は長期的には一定の割合に収束するため)FIPに外野フライに一定の割合の本塁打を見込んで計算したxFIPで4.76と防御率より随分悪い数字を残しており、メジャーの評価が低かったのではないだろうか。
一方、過去のライオンズの中継ぎタイプではシュリッター投手が参考になる。シュリッター投手の2014年が56.1イニングでFIP3.61、xFIP3.92。2015年が7.1イニングでFIP6.41、xFIP3.87。2016年が3A42イニングでFIP3.86、xFIP4.33。シュリッター投手の方がメジャーの実績は上だが、来日3年前。来日直近二年間は下降線で直前は3A実績のみ。ティノコ投手はメジャー実績では劣るが、年齢も来年28でシュリッター投手より2歳若く成績も上昇傾向。
ただ、気になるのは制球。シュリッター投手のキャリアZone%(ストライクゾーンに投じた割合)はキャリアで51.5%(2018に帰国後も含む)だが、ティノコ投手はキャリアで36.9%。ティノコ投手のBB%(四球率)はキャリアで13.2パーセントだが、シュリッター投手は8.2%(2018に帰国後も含む)。この差はアメリカよりボールを見極める傾向のある日本ではもっと差が開く可能性がある。
制球には不安はあるもののまだ20代。コーチが上手く指導してアジャストして行けば、ポテンシャルとしてはシュリッター投手ぐらいに活躍できる可能性はあるのではないだろうか。
なお、ティノコ投手とシュリッター投手の成績は下記のサイトより引用しました。
ティノコ投手
Jesus Tinoco 2022 pitching splits statistics for Major League, Minor League, and postseason baseball Jesus Tinoco - Splits - 2022 - Pitching | FanGraphs Baseball - |
シュリッター投手
Brian Schlitter 2019 pitching splits statistics for Major League, Minor League, and postseason baseball Brian Schlitter - Splits - 2019 - Pitching | FanGraphs Baseball - |
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