今晩は。緊張感を大事にするtthgです。
今日も前回にに引き続き、林成之氏の著書「脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書 )
今日紹介するのは、「大事な試合でリラックスしてはいけない。」という林氏の意見。林氏いわく「緊張しては良いパフォーマンスはできない、リラックスしなければ」という発想は脳科学的には間違いだというのである。人は緊張すると交感神経が働いて心臓や呼吸器が良く働いて脳に酸素が多く供給されたり、アドレナリンの放出されて脳のエネルギー源であるブドウ糖が多く供給される。だから基本的に緊張は「良いパフォーマンスのために必要」なものであり、排除すべきものではないと林氏は主張している。(本書P85を参照されたい)
ただし、緊張が過ぎると筋肉が固くなりパフォーマンスが下がるのでそこはケアしないといけないと林氏も言及している。だが、それは「リラックスする」のではなく「緊張が過度に働かないようコントロールする」という方向で考えるべきということである。そして、コントロールする方法は呼吸を変えることによると林氏は言う。過度の緊張は交感神経の働きすぎであり、息を長く吐くと交感神経と逆の働きをする副交感神経が働いて適度な緊張状態を保つことができるというのがその意味である。(本書P85-86を参照。)
この方法は野球界でも既に実践例があり、元メジャーリーガーの長谷川滋利氏がメジャー時代に取り入れたメンタル技術の一つとして、マウンドで打たれてカッカしているときにそれを鎮めるために「息をゆっくり吐くこと」を紹介していた。おそらくメンタルトレーニングの元ネタの一つは精神医学であり、源流として流れているものは同じであろう。脳科学の分野からもその補強証拠が挙がるということはそれなりに信頼できる方法であるはずだ。
呼吸法という具体的な方法が効くか効かないかは個人差はあるかもしれないが、「リラックスした状態がより適度な緊張状態が最適」という考え方は有益だとtthgは考えている。例えばいわゆる「火事場のバカ力」はリラックスして気持ちが緩んだ状態では絶対に発揮されない。「火に飲まれて死ぬかもしれない」という緊張状態が力の源泉であるからだ。基本的に野球も「いかに強い力をボールに加えるか」が重要であり「できる限りパワーが出る状態を保つこと」は大事になってくる。基本的に「脱力した状態」は野球というゲームを進める上で最適ではない。「リラックスしよう」と考えると「必要以上に力がでない状態」(脱力に近い状態)になりかねない。一方「過度になっている緊張を適度な状態に戻そう」という発想であればその危険は低くなる。緊張が運動能力を向上させるという基本原則からすれば、緊張を排除するのではなくコントロールするという発想は大事にしたいところである。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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