今晩は。球団経営を考えるtthgです。
コロナ問題の専門家とは誰かと言われて何を思い浮かべるだろうか。真っ先に出てくるのは感染症の専門医だろう。しかし、感染症の専門医はコロナウイルスによる感染症の事は詳しいが、彼等に任せておけばコロナ問題が解決するわけではない。彼等の示す基準に従って8割の接触人数を減らすという指針が示されたが、現状それは達成されていない。なぜならコロナ感染防止の最適策を提案する事と、それを政策として実行力を持たせる事には大きな差があるからだ。
そもそも日本は法律の壁があって外出禁止に罰則をつけられない。それだけ取っても医者だけだなく法律の専門家の知恵が必要な事がわかる。今回は全員家で待機としたら食糧の問題をどうするかという課題もある。食糧を提供する機関だけ営業しても貯蓄や仕事がなくなると餓死する層をどう救うかという問題もある。今回の問題は病気の事だけ知っていて解だ決できない。他の諸問題のバランスをとりつつ判断する事が必要であり、その専門家は医者ではない。
では誰かという政治家である。特にその時に国民に選ばれて国会に議席を持つ者とその人達が選んだ内閣のメンバーである。彼等に求められる能力は究極のところ知識ではない。知識はその時々の状況で個別分野の専門家から教えて貰えば良い。最も重要なのは個別分野の専門家から集まった情報を処理して、最も効果のある政策を決める能力である。本来政治家はその能力に長けている必要があり、政策決定の専門家でなくてはいけない。
前置きが長くなったが、野球のフロントに求められる能力はこれと全く同じである。現場から様々な課題が上がってくる。戦力が不足しているのか。育成力が不足しているのか。育成と言ってもコーチが足りないのが施設面での強化か必要なのか。戦力補強するに必要なのは金なのかスカウト力なのか。あるいは戦力をうまく使いこなす首脳陣の力が足りないのか。様々な分野の課題の全てに精通していなくても(全ての課題を網羅するのは物理的に無理でもある。)細部の問題が自分の所に上がって来た時そのその問題の本質を的確に掴み、内外の情報を集めて問題を解決する。それがフロントの仕事である。
ライオンズは現在、元監督の渡辺氏がGMを務めているが、tthgはそれなりに適任であると考えている。なぜなら監督は現場に置いてフロント的な立場であり、渡辺氏はそれなりに優秀な監督だったと思っているからだ。しかし、フロントの仕事の性質からするとかなら必ずしも現場上がりでないといけないわけではない。
政策決定の専門家である政治家に最も大事な能力が個別分野の知識ではなく情報の処理能力であるようにフロントに求められる最重要能力は野球の知識ではない。勿論知識はあった方がよいが、それは後からでもなんとでもなる。だから、例えば会社経営でめざましい実績のある者を雇ってくるとかも一つの手である。あるいは経営学の分野(スポーツマーケティングとかを専門にするならなお良い。)で優秀な学生で野球が趣味という者を雇って幹部候補生として育成するというのもよい。
まとめると球団経営に置いて実技としての野球は必須ではなく、異分野から取ってくるという発想もありだという事である。それは何も特殊な話ではないく一般社会でもよくある話だ。トヨタ自動車
の社長が工作機械の操作を詳しく知らなくても構わない。社長に必要なのは導入する工作機関で何ができるかと効率的な生産環境を作るに必要な機械はどれかという事だ。野球の技術は経営という観点からトヨタで言う工作機関の操作方法であり、経営側が実践できなくても良い。そういう観点でフロントを考えればフロントの人選も大きく変わるはずである。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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