おはようございます。昭和生まれたけど昭和的発想が嫌いなtthgです。
今日のホークス戦は中5日で髙橋光投手。昭和で良いと断言する小野コーチからすれば当然の一択なのだろう。だからこそ先週も多和田投手や今井投手を中5で使われている。昭和の時代それが当たり前だったが、それを今の時代に当然と考えるのはおかしい。今日はtthg的になぜその昭和的発想がダメなのかを書きたい。
まず、第1に投手が中5に慣れていない。人間慣れというのは大事な要素で我々ホワイトカラーだって慣れない仕事をやるのは大変だ。些細な違いであっても慣れない事をやる時に注意しないと思わぬミスをする。ミスはしなくても慣れた仕事をするより時間がかかる。プロの世界の投手は指先の些細な感覚まで研ぎ澄まされていなければ打たれる。そんな繊細な世界で慣れない事をやらせるのはリスクが高い。
もちろん慣れていないからと思考停止して慣れた事しかやらせなければ進歩はない。しかし、今の髙橋投手は3連続で失敗して少なからず精神的にダメージを受けて然るべき状況だ。我々だって慣れない仕事をする時は精神的にも万全にしておきたい。仕事でミスが重なり精神的に落ちている時に慣れない仕事が振ってくるのは泣きっ面に蜂である。髙橋投手はメンタル的に打たれたらどうしようと考え込んだら泥沼になるタイプだ。そんな髙橋投手に3連続で失敗した後慣れない中5はあまり上手なマネジメントとは言い得ない。
それから、昭和の時代と違うことは他にもある。昭和の時代たくさん投げていた投手たちが良く口にするのは「全部全力で行ったらもたない。下位には適当に力を抜いて打ちとる」ということである。しかし、今の時代そんな投手は正直少ない。投手がそれをやりたがらないというのもあるが打者もレベルが上がってそれができないというのもあるだろう。そして髙橋投手はお世辞にもそんな状況ではなく目一杯投げるタイプでそれを中4とかで投げても壊れなかった投手と比較してはダメである。
それから、投手の投げる球も昭和の時代から速度が上がっている。昔はマックス150ですらプロでも珍しかったが今やドラフト候補が軒並み150のマックス球速を持っている。投げ方にもよるが基本的な物理の法則からすれば投げる球が速ければ速いほど身体への負担は重くなる。そして、それは同じ球数でも負担の度合いは今の時代の方が重い。そうであるならば身体の回復に昭和の時代より時間がかかる。髙橋投手は明らかに速い球を売り物にしている投手であり、その意味でも間隔を開けた方が良い。
また、投球フォーム的にも最近の投手は負担のかかりそうな投げ方をしている。昔ライオンズのエースで今の時代からすると明らかに登板過多だった東尾さんの投球フォームをyoutubeなどで見ると明らかにフォームがゆったりと力感のないフォームで投げている。黄金時代に怪我ガチなのに長く投げた郭泰源氏なども東尾さんと同じように力感のないフォームで投げている。同じく黄金時代に投げまくったホークスの工藤監督や渡辺GMなども力感はあるが非常にしなやかなフォームで投げていて無駄な力が入っているようには感じない。それに比べると今の投手は素人目に見ても力感があり、いかにもぎこちないフォームで無駄な力が身体にかかっているように見える。原因はハッキリしないが、筋トレ全盛時代で無駄な筋力が邪魔をしてしなやかに投げる事が難しくなっているように思う。そうした現状も今の時代に間隔を詰めて投げるリスクを上げている。
諸々髙橋投手中5はリスクが高い選択と言わなければならない。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
ライオンズに関する他の人気ブログはこちら。
にほんブログ村
プロ野球に関する他の人気ブログはこちら
にほんブログ村