時間がなく昨日の試合は観てない(勝ってよかった)ので、別の話。
最近、昨年のドラ1今井投手の肩痛による離脱という残念なニュースがあった。もちろん、全てがそうだ主張するつもりはないが、現状高校野球のスター投手には常に故障のリスクが付きまとう。前に少し紹介した安楽しかり、菊池だってプロ入り当初は怪我で甲子園での快速球がなりを潜めた。私は現在新潟に住んでいるが、日本文理高校を甲子園でベスト4に導いたことで、新潟で有名なDeNaの飯塚投手もプロ入り直後に故障した。
要は甲子園で上位にくるような投手は投げすぎで、その時は良くても、その後怪我をしてしまうのである。元マリナーズの長谷川投手が、メジャー時代に肩を故障した際、アメリカの医師の診察で「日本の高校野球で投げすぎた投手の典型的な症状」と言われたそうで、医学的な統計をとれば、高校野球と怪我の因果関係はある程度実証されることは間違いないと思われる。メジャーで大きな故障をした、ダルビッシュ、田中将、前田健太、松坂が高校野球のスターだったことも一つの例だろう。だから、スカウトの人はいい素材を見つけると、県予選で敗退することをひそかに願っているという状況である。
では、どうすればよいか。一番良いのは、高校野球が変わることだが、日本の風物詩と化した甲子園を改革するのは大変で、それを待っていたら、いつまでたっても変わらない。私は、「ジュニアチーム」を造っていい素材を高校野球に献上しないようにすればいいと思う。Jリーグの各チームが下部組織を持って育成しているしているように、プロ野球も中学卒業後にジュニアチームに入れてそこで育成するのである。Jリーグは育成したチームでの昇格でプロになれるが、野球の場合はドラフトという壁があるので、Jリーグと同じにはできないが、他球団のジュニアチームから獲得する場合は育成料を支払うなどの制度が必要だが、プロ側で育成するという視点は大事ではないか。
他球団の協力は必要だが、どのチームも高校野球の連投リスクから有力選手を守れるならば有益である。各チームがジュニアチームを持ってリーグ戦を行えば無理な連投を回避しながら、育成できる。またプロの視点から合理的なトレーニングもできる。運営費などの問題はあるが、現状の高校野球リスクを回避する上で一考の余地のる制度だと思う。
ライオンズに関する他の人気ブログはこちら
にほんブログ村
プロ野球に関する他の人気ブログはこちら
にほんブログ村