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選手は悪いなりに頑張って踏みとどまった。しかし首脳陣に焦りが見えることが大きな問題。(2018年9月24日対イーグルス観戦記)

今晩は。絶対的有利な状況でも不安がつきないtthgです。

今日も中5の多和田投手をつぎ込んだ以上必勝の試合だった。しかし、前半戦から苦しい展開だった。浅村選手と山川選手が連続エラーで失点。7回には同点のきっかけとなる中村選手のエラーまででてしまった。この点だけを見ると負けパターンの試合だが、今日は多和田投手以下投手陣が踏ん張って破綻を回避した。またエラーでチームに迷惑をかけた浅村選手と山川選手は次の回にホームランでミスを取り返した。最後は7回同点のきっかけになるエラーをした中村選手がホームランで勝ち越し何とか勝った。

3回の森選手のライトフライや4回2死1.2塁からの秋山選手のライトフライ、8回の山川選手のレフトフライのいずれか一つでもスタンドインしていればもっと楽に勝ったかもという思いもある。それでも、エラーのミスをチーム全体でカバーして勝った選手たちの頑張りは十分賞賛に値する。ベテラン中村選手までポロポロやるのは頂けないが、優勝を知らない選手たちがミスをするのはある程度仕方がない。それをみんなでカバーできるがが若いチームの優勝の一つのキーポイントである。それができている点は非常に大きい。

しかし、首脳陣まで焦っている(ように見える)ことが問題である。そもそも中5のスクランブルがその象徴だが、今日はそれ以外にもその傾向がある。例えば、同点の8回に栗山選手への代走山田選手。(いつものことと言えばいつものことだが)延長も有り得るのに精神的に高いレベルを誇るベテランをベンチに下げるのはリスクが高い。山田選手は良い選手だが、経験が足りない。ただでさえ普通にプレーすることが難しい状況なのにその試合の延長戦での期待値は実力以上に栗山選手の方が高い。実際延長で山田選手に打席が回り凡打した。今日の展開なら延長も十分考えられるのに守備負担のないDH出場の栗山選手に代走を送る采配には「すぐに勝ちたい」という首脳陣の焦りが見える。

そして、極めつけは延長10回裏の継投。ヒース投手も18日のファイターズ戦辺りは疲れが見えたので頭から平井投手は十分ありである。しかし、2死を取ってランナー一人出したところで交代。確かに平井投手は左が苦手だが、今日は調子自体は良かったし、代える必要性が薄かった。しかも、代える投手がランナー有りだと途端に不安がよぎる野田投手。そしてイーグルスは代打「渡辺直人選手」。好調の平井投手対山下選手とランナーがいると不安な野田投手対渡辺直人選手。どっちが良いか。1点差では追いつかれて次の回のリスクまで考えれば断然前者を選ぶべきだが、ここでも「勝ちたい勝ちたいという意識から短絡的に平井投手を左に当てるの危険」という発想で安易な継投をしている。結果渡辺選手は四球で増田投手までつぎ込んでなんとか勝った。しかし、ここで同点に追いつかれて11回以降どう戦うつもりだったのか。平井投手が打たれて同点でこの回を終わっても、11回増田投手、12回野田投手という継投ができたのに、全員を10回につぎ込むのはリスクが高い。

どうも首脳陣の頭の中が「とにかく勝ちたい。早く勝ちたい」という発想で全てが埋まっている感がある。現状では同点引き分けだって意味があるわけで、もう少しリスクヘッジという発想があるべきだ。ただし、首脳陣の発想に理解するところもなくはない。デスパイネ選手と柳田選手の復帰して連勝を続けるホークスに直対で勝てるのか?という心配はtthgでもしている。前回の直対とは違いホークスは3位転落の心配もすくなくダメもとで思い切ってできる。精神的にもちょっと事情が異なる。だから、今他球団に勝っておきたい。それは十分理解する。

しかし、それでも「今日負けても直対で勝ってリベンジすればいい」という発想が必要だ。昨日も書いたがどうせ直対で勝たなければCS制覇もないのだからホークス戦に万全を期する準備をするべきである。目先の勝利に目がくらんで投手陣を疲弊させてはいけない。若いチームだけに、首脳陣だけでもあくまで勝負は直対という発想がないとリスクが高くなる。せめて明日の投手リレーだけでも週末へ中継ぎをフレッシュに保つ発想で考えて頂きたい。(できれば、ホークス戦初戦は伊藤投手+相内投手に任せ最終戦に郭投手を中6でぶつけて欲しい。)

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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