打てなかったことが最大の敗因。しかし先発が崩れた時に粘るために必要な駒を揃えていない事が大きな問題。それによって継投が後手後手になり敗戦が決定的なものになった。(2018年9月12日対バファローズ観戦記)
今晩は。仕事が忙しく映像を観るのが遅れたtthgです。
最大の敗因は打てなかったことだ。決して東明投手が全く打てない投球をしていたわけではなかった。序盤のチャンスに1本でていれば早い回のKOもあり得た。また、投手陣ももう少し楽に投げられたので、KOまでいかなくても違う展開になっていた可能性もある。しかし、打者は7割失敗しても1流の世界でたまにあと一本が出ないのは仕方がないという面もある。打線の核を2枚欠いていることを踏まえれば特にそうだ。
そう考えるとどうしても投手陣に目が行く。これが毎回毎回打てない打線にしびれを切らして打たれるというなら投手陣に同情するが、今年に限って言えば、「今日ぐらい投手陣で踏ん張って終盤まで耐えて勝機を残すぐらいはしてくれ」と思ってしまう。投手陣に関して言えば、5-6回がポイントだった。5回90越えの榎田投手が続投して連続ホームラン。5回のその後のピンチをしのいだ大将投手が6回制球を乱し、炎上して代わった相内投手も消火できなかった。やはりこの継投は後手後手感が強すぎる。
まず最初の分岐点は5回のマウンドに榎田投手を送ったこと。確かに榎田投手は信頼できる投手だし、もう1回という気持ちも分からなくはない。しかし、この日のバファロースは点こそ取れないがしっかり榎田投手を捉えていた。だからこそ球数も90を超えていたし、最近は各チームが榎田投手が100前後の球数で少し球威が落ちると捉える傾向にあった。パの各打者も榎田投手に慣れてきたので少しでも球威が落ちると厳しいという事なのだろう。それを踏まえれば、5回頭からスイッチで良かった。
百歩譲って頭から行けなくても連続ソロ被弾したところが限界だった。現実には続投した榎田投手がピンチを作ってから交代したが、それでは遅い。大将投手や相内投手はピンチに出てきていきなり抑えられるような力量はない。ピンチでだしたら基本負け戦なのである。今日に限って言えば大将投手が抑えたがそれは基本的に運が良かったというべきである。その大将投手を6回も続投させた結果制球が定まらず炎上。5回も制球できていなかったことともう1点もやれない展開を考えたら頭から相内投手にすべきだったがここでも後手を踏んだ。
こうした後手後手の継投の要因の一つは敗戦処理のロングリリーバーをベンチに置いていないことである。例えば小石投手や佐野投手を置いとけば、僅差のビハインドの5-7回あたりを全力で投げさせてダメなら小石投手等で敗戦処理ロング登板で余計な投手を使わずに済む。今日で言えば、6-7回を相内投手に全力で投げさせて打線が追い上げれば勝ちパを投手にすればいいしダメなら小石投手等につなげばよい。便利屋起用ができないけど僅差では使いずらい増田投手を上に置き、僅差のビハインドの中盤に惜しみなく中継ぎを投入できない体制は選択肢を狭める。シーズン序盤なら増田投手の復活期待で上におくもありだが、最終盤で2-3点ビハインドぐらいで諦めてはいけない状況だけに今の体制は疑問である。
さて、ホークスは今日も勝ちゲーム差はとうとう3。ホークス3連戦を迎えるに当たって「3連勝すれば追いつく」と「3連勝してもまだ1ゲーム」はだいぶ精神的に違うだけに痛い。
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