辻政権って実は超優秀?
今日は。目からうろこが落ちかけたtthgです。
下記の記事を読みながら「うちももう少しマリーンズを見習ってほしい」と思ったライオンズファンも多い事だろう。今年のマリーンズの中継ぎのベンチ起用には中継ぎへの配慮が見られた。
だが、この記事はマリーンズの勝率がピタゴラス勝率を上回った事の根拠として中継ぎ起用を上げているが、これは少々乱暴である。ピタゴラス勝率とはチーム総得点と総失点から統計的にチーム勝率を予測する指標である。ようは「選手の実力からすると大体このくらいの結果が妥当ですよ」ということを示す指標ということだ。この記事の筆者によると過去の統計的から推測するとマリーンズは実力以上の結果をベンチワークで勝ち取ったということを言いたいわけだ。
だが、この理屈で言うとマリーンズより実力以上の結果を残したチームがある。それはなんとライオンズである。マリーンズとライオンズの勝率とピタゴラス勝率は以下のようになる。
ライオンズ勝率:.500
ライオンズピタゴラス勝率:.438
マリーンズ勝率.513
マリーンズピタゴラス勝率.481
マリーンズのピタゴラス勝率の上場は約3分、ライオンズのそれはその倍である。この数字だけ見ればマリーンズのベンチワークより倍も良かったという結果になる。ライオンズファン的には驚くと共に「辻さん批判してごめんなさい」となるわけだが、正直実感としては「数字の方が間違ってない?」と思うところもある。そこで少し調べてみるとセイバーメトリクスで有名なDELTAのサイトに下記のようなコラムがあった。これによれば「ピタゴラス勝率をチームの戦力と考え、実際の勝率との差は監督の能力を表すとする分析も見られるが、このような使用法は適切でないされている。」との事である。
ピタゴラス勝率から監督の実力を測るのが適切でない理由は上記の記事によれば「ピタゴラス勝率自体の高低にも監督の影響は及んでいるはずであるし、監督が同じでもピタゴラス勝率と実際の勝率との乖離には継続性が見られないから」とのことである。」また「試合ごとの得点と失点のかみ合わせはチームの能力というよりは偶然的な巡り合わせによる部分が大きい」とも語られている。要はピタゴラス勝率は「おおよその」勝率を予測するもので実際の勝率が「1分、2分変わってもそれが必然とは言えない」ということなのだろう。このDELTAの記事も絶対ではないが、ライオンズファンの実感としては納得できる結論である。(6分の違いが統計的に異常なのだとしたらまた別の話だが。)
冒頭に紹介した記事の趣旨自体は正しいと思うが、ピタゴラス勝率を持ち出したのは少し勇み足だったように感じる。tthgとしては「辻政権って実は超優秀?」と錯覚した事に複雑な気分である。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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辻政権って実は超優秀? https://t.co/lhrXAoOJHH— tthg1994 (@tthg1994) December 25, 2020
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