豪遊伝説ばかり語られる東尾氏から考える選手寿命を延ばす方法。

今晩は。tthgです。今回はライオンズのレジェンド東尾氏と選手寿命について。

ライオンズのレジェンドの一人東尾修氏の現役時代について書かれた記事を読むとおよそアスリートの生活とは思えない話が度々登場する。「六本木に遊びに行く時間がなくなるから試合を早く終わらせる」「広岡監督の禁酒令に反抗してヤカンにビールをいれて泡立てないようについで麦茶のふりをして飲んだ」「毎晩のように飲みに行った」などという話はオールドファンにはおなじみの伝説だ。

このようにおよそ節制とは無縁の東尾氏だが、自身は極めて息の長い活躍をした選手だった。東尾氏に遊びをならったと言われる工藤氏が飲みすぎて医者に「今すぐ節制しないと死ぬ」と言われたり、同じく一緒に遊んでいた渡辺SDや清原氏が30前後で明らかに成績が落ち始めたりしたのとは実に対照的である。

東尾氏が例外的に強靭な肉体を持っていたという考え方もできるが、tthg的には東尾氏のプレースタイルが長持ちの秘訣であると思う。東尾氏は基本的に速球が持ち味ではなく、制球とシュート、スライダーの組み合わせで抑えるタイプだった。そのため筋力の衰えても多少であれば問題なかった。球速を追い求めて無理な力を入れないので肩ひじの負担が比較的少なかった。などがその理由と推測している。

もちろん、後輩に身体に悪い習慣を覚えさせる行為自体は褒められたものではないが、そこまで身体を追い込まなくても成績を残せる可能性があるという点は注目に値する。ストイックに自分を追い込んでボディビルダーのような筋肉質の肉体を造って活躍するというのもプロとして賞賛に値する姿だと思うがリスクもある。筋肉をつけて身体を大きくすれば、関節などに過度な負担をかけて故障することもある。また、人間だから、ストイックな生活が精神的ストレスとなって悪影響を及ぼす事だってある。

ほどほどの練習と休養及び野球以外のことをする時間をミックスして長持ちする方法があるなら、凡人はそれを目指すべきである。イチロー選手のようにとことん自分を追い込めるような人は一握りの才能の持ち主であり、普通の人は同様の生活を送ることは難しい。そこを目指したら精神が崩壊するタイプも絶対いる。そうしたタイプの人は、ほどほどを目指した方が本人及び球団のためになる。

東尾氏の豪遊伝説まで真似する必要はないが、身体的衰えがあっても活躍できる技術を習得することは重要だ。その技術とほどほどの練習を組み合わせることで選手寿命が延びる選手は必ずいる。ライオンズの若手投手陣は東尾氏の技術を学びに行くべきだ。(くれぐれも遊びまで教えてもらわないように。)

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