投手の怪我防止を休養以外の視点から検証すべき。

今晩は、tthgです。今回は投手の怪我防止についてです。

近年のプロ野球は、過去の投げすぎによる怪我の悲劇を繰り返さないために、投手の登板間隔や球数に非常に気を遣うようになった。特に日本においては、先発は中6で100球目安、救援は1回限定で多くても30球位となっている。

怪我防止のために休養が必要という認識は正しい。しかし、本当にそれだけで対策は十分なのだろうか。例えば、ライオンズ黄金時代の前半(87-90あたり)は中継ぎどころか抑えさえ満足に整備できず、先発完投が基本という今では考えられない投手起用だった。潮崎現2軍監督と、鹿取現巨人GMが入団して完投は減ったが、抑えは7回から登板とかもあったりと、確実に今より厳しい状況であった。しかし、当時と近年で故障率に大きな差があった感ははない。今年に限っても佐野投手、大石投手と一年の半分を棒に振った。高橋朋投手はトミージョン明けで前半はいなかった。年間数人一軍レベルの投手が故障するというのは、黄金時代と似たりよったりの状況だ。

何が決定的な要素なのか断定できないが、休養以外の要素が怪我に関係していると考える余地はあるのではないか。
https://www.eritproject.press/archives/412
例えば、上記のように速いストレートが一番肘に悪いという意見がある。ここ20年でプロ野球の世界は確実に高速化した。黄金時代の主力で150越えを常時計測していた投手はほとんどいない。郭投手の来日当初ぐらいである。郭投手も肘の故障以降はゆったりとした力感のないフォームで145ぐらいだった。速球派の渡辺現SDも150越えはほとんどなかった。一方今年のローテだと、菊池投手だけでなく、多和田投手や、ウルフ投手も140後半ないし、150が出る。十亀投手はサイドなのに145位である。軟投派に分類される野上投手でも145ぐらいは時々でる。当時に比べ平均球速の上昇は明らかだ。

それから、これは感覚的な話になるが、みな「球速を出そう」とするあまり、みな投球フォームが固い。うまく表現できないが、体がこわばって、肩や肘に無駄な負担がかかっているように感じる。郭投手や渡辺SDは速球派だったが、体の使い方はしなやかという印象だ。今は、筋トレの影響からか、パワー代わりにしなやかさを失い、体に無理が生じているのではないか。

球速や筋トレがすべてとは言わないが、休養以外の故障原因について研究するという視点は大事だと思う。

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