野球競技人口の減少をチャンスに変えろ。
謹賀新年。今年もよろしくお願いします。tthgです。
上記の記事の通り、近年、日本における競技人口の減少が野球界の一つの問題として指摘されている。競技人口の減少は大きな問題だが、視点を変えれば、ライオンズとって大きなチャンスになり得るとtthgは考えている。野球の競技人口が減るとということは、昔なら野球に来ていた高い肉体的資質を持つ者が他競技に流れているということである。ならば、現在他競技に流出した才能を発掘してリクルートすれば、他球団を出し抜けるということもできる。他競技に埋もれた才能については、普通はノーケアだから、その中から本物の才能を見つける方法を見出せばしばらくの間高い才能を一本刷りし放題というお得な状況が産まれる。残念ながら不人気球団で流出超過のライオンズにあってはこうした大胆な発想が必要である。
具体的な方法としては、中学生年代の他競技で優れた肉体的資質を感じさせる者をリクルートして、一から野球を教えてはどうか。現状日本で一番稼げるプロスポーツは野球であり、他のスポーツはオリンピック代表クラスでないと食っていけないという競技も多い。これだけの金銭的魅力があれば、リクルートに応じる選手も少なからずいるだろう。そうした選手を育成で獲得してどうか。
もちろん野球の技術についてはゼロだから、その部分のマイナスも多い。しかし、それを補って余りある魅力もある。まず、他競技で結果を出している人間には優れた肉体的資質がある。産まれ持った肉体的才能による限界というのは必ずあるのであり、同じ技術を身に付けても肉体的才能により結果が違ってくる。技術はゼロでも肉体の強さが超一流であれば、うまく野球の技術を身に付けたらトップオブトップの選手になり得る。つまり、当たれば大きい可能性があるということだ。
次に、技術が0であることは、逆に長所でもある。これは、元巨人の桑田さんがTBS系列の番組で指摘していたが、子供達が初めに野球の指導をうける少年野球の現場には間違った技術が浸透している場合がある。一番典型的な例が、三遊間のゴロをショートが取る時に逆シングルで捕るほうが送球が早いのに、かたくなに正面で取れと指導されているという。日本人ショートが成功しない一つの理由にさえなっている基本的技術の間違いが育成年代にはびこっているのである。そうであるならば、野球経験がない方が、変な癖がついていないので伸びしろが大きいという面がある。
また、高校の部活道による弊害から守られるというメリットもある。これも桑田さんが同番組で指摘していたが、野球界にはまだまだ理不尽な仕打ちという悪い習慣がある。ひたすら厳しく選手を育てることが善とされ時に暴力すら肯定されている。そうした環境では時に野球が「苦しいだけのもの」となってしまう。それを乗り越えプロになって稼げる人は良いが、そうでない人にとって「苦しいだけの存在」となった野球は縁遠いものになってしまう。実は野球経験者でプロではないけど野球が好きという人が、球場に足を運んだり、地元の少年野球を指導したりして、野球界に貢献していのに、不当に選手を苦しめた結果、野球界を離れる人がいる。と桑田さんは言っていた。そうした悪い習慣の権化のような存在が高校野球であり、そこを経験しないというメリットは大きいと思う。
逆に、ライオンズはこうした悪い習慣から脱却した育成をしてみれば良い。他競技で成功したものなら肉体を鍛錬するという習慣はあるから、それに目的付けをしてやれば自ずと良い結果が生まれる。一流のプロの選手に野球の醍醐味を語らせ、どうしたら、それが経験できるのかという道しるべを示してから、そこを目指して自発的に訓練を行うならば、それは単なる苦行ではない。地道に努力して少しでも、試合で結果を出したりして、野球の醍醐味を実感するならば、結果としてプロになれなくても無駄ではない。本質的な野球の素晴らしさを経験し、野球を愛する人材になり得る。
そして、プロで活躍できる選手はライオンズ活躍してもらえば良いし、そうでない人材についてはライオンズが「野球伝道者」として雇用すれば良い。プロの最新の技術を教えると同時に、苦行ではない合理的なトレーニングと野球の醍醐味を子供たちを教えられる存在を世に送り出し、リトルやシニアの球団をライオンズ又は西武グループで全国展開してその指導者としてセカンドキャリアを送る人材として活用すれば、明日のライオンズ及び野球界に大きく貢献できる。そうした人材になるためには、ゼロからスタートの人間の方が野球界の悪い常識に捕らわれずにできるから適しているとい面もある。
試しに、中卒で野球はやったことないけど肉体的才能豊かな者を指名して育成して欲しい。高校大学の期間計7年みっちり野球の技術を教えたら、掘り出し物を発見できるかもしれない。野球の技術と共に、通信制高校に通わせて高卒の資格は取らせる。一流の家庭教師をつけて勉学の面でもサポートし、社会人としてセカンドキャリアで困らないようにする。プロになれなかった場合に、野球伝道者になってもらうために社会常識を学ばせるなどして、決して野球だけしかできない人間にならない選択肢を用意してリクルートしたら良い。
もしかしたら、その中からホークスの柳田選手や、メジャーに行った大谷選手のような超スーパースターを獲得できるかもしれないし、ダメでも本当に野球を愛する野球人を育成できれば、十分にプラスである。
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