ドカベン山田太郎の入団と共に失速したライオンズ
95年に人気野球漫画「ドカベン」のプロ野球編の連載が始った。この連載再開は当時ライオンズの主力選手であった清原選手が作者水島新司氏に「ドカベンは復活しないのか」と問いかけたことがきっかけだったため、ドカベンの主人公山田太郎はライオンズに入団した。
ドカベンのプロ野球編は当時のプロ野球のシーズンの成績はそのまま反映し、その中でオリジナルのストーリーを展開する形式をとっていた。(95年はオリックスが優勝したので、作品の中でもオリックスが優勝した)そして、漫画の中でも現実と同じ時間が経過し、毎シーズン現実と漫画が同時進行し、毎年ドカベンのキャラも年をとり、選手も入れ替わった。
当時、12球団で一番優勝の確率が高かったのはライオンズであったが、95年からライオンズは失速し95-96と優勝を逃し、97-98はリーグ優勝するも日本一を逃すことになる。結果ドカベンの主人公山田太郎は作中で03年にライオンズを退団するまで、日本一をという栄冠を掴むことはなかった。(皮肉なことに04年にライオンズは日本一を獲得する。)ついでに言うと、山田太郎ライオンズの一つのきっかけであった清原選手は2シーズン後の97年にジャイアンツに移籍してしまうというおまけまでついていた。
作者の中では、プロ野球のシーズンと作中の成績を連動させつつ、主人公を活躍させるために山田太郎をライオンズに入団させたように思うが、結果的にそれがかなわなかった。(ネットを調べてもでてこないが、たしか漫画のあとがきかなにかに、優勝値期待値の高かったライオンズに入団させたというような話が作者の談話として書いてあったと記憶している。漫画を処分してしまったので確認できないのが残念。)
作中では、山田太郎入団はライオンズ黄金時代のさらなる発展を盤石なものにする出来事なのだが、現実はこの年を境にライオンズが失速し、作品の中途半端さを演出するという皮肉な結果になった。ドカベンもライオンズも好きだった私としては少々残念な出来事である。
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