森選手が捕手でレギュラーになったら、10年は優勝争いが可能
私が、散々森選手の捕手起用を主張している理由は表題のとおりである。まず、前提として、森選手の打撃はクリーンアップに起用しても通用するぐらいレベルが高い。ライオンズの黄金時代終った95年以降、捕手でクリーンアップに起用してもおかしくない成績を5年以上継続した選手は、元スワローズ古田さん、元ホークスの城島さん、ジャイアンツの阿部選手の3名しかいない。彼らの所属球団は、彼らがレギュラーでいる間、高い確率で上位の成績だった。特に城島さんや、阿部選手はどちらかというとインサイドワークに賛否両論あるタイプの捕手であるが、彼らの所属球団の成績が安定していたことを考えると、捕手の打力が過小評価されているように思う。
特に現在は、各球団の捕手の打力が著しく低下傾向にあるだけに、より一層他球団に差をつけるチャンスである。また、財力でホークスに勝ち目がない中で、クリーアップを打てる捕手の育成という点で差別化を図ることが、ホークスに対抗する近道だと思う。もちろん、捕手の打力だけで絶対勝てるとは言わないが、セリーグの投手と変わらない打力の選手とクリーアップを任せられる選手が入れ替わったら打線の迫力が全然違う。周りの選手が全然打てなければ、効果は半減するが、今のライオンズは打の球団であり、今のライオンズのチームカラーにも戦術としてマッチしている。うまくいけば、表題のような可能性は絶対にある。
そこでいつも話題にするリードだが、面白い話をひとつ紹介したい。20年位前の週刊ベースボールで落合博満さんが「一番良い配球とは弱点のコースに投げ続ける配球」と書いていた。落合さん曰く「苦手なコースに投げ続けられることが一番嫌だったが、それを実践する人がいなかった」そうである。これは、落合さんほどの技術があっても「プロなら狙っていれば苦手なコースでも打てる」というセオリーは幻想にすぎないということを示唆している。残念ながら、当時の資料を持ち合わせていないが、この記事自体は確実に存在した。
ここは一つ、森選手を捕手に起用して、各選手のデータに基づき、弱点のコースあるいは球種のみを投げ続けてみてはどうだろうか。今はコンピュータの時代で、データスタジアム社あたりからデータを買ってくればいくらでも実践可能なリードなのだから、騙されたと思って実践してみる価値がある。もう今年は普通にやってもホークスに戦力的に勝ち目がないのだから、当たったらラッキーぐらいの気持ちでやってみてはどうだろうか。これで、リード面をクリアできたら森選手の捕手レギュラー化はほぼ決まりである。
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