代打=レギュラー落ちした打力のある選手という思い込みは止めるべき。
今晩は。球辞苑大好きtthgです。
遅ればせながら球辞苑の代打の回を見ていたら、tthgの長年の疑問を晴らすデータが紹介されていた。そのデータとは代打の打率は平均すると2割2分というもの。(確か2018のデータ)2割2分と聞いてどうお感じになるだろうか?少なくとも一般的なファンやベンチが代打に期待する打率ではない。2割2分ではセの投手を除いてレギュラーで最低レベルの打率である。基本的に代打はその最低レベルの打撃の選手に代わって出すもので、これでは代打の意味がない。 普段から代打はそこまで有効な手ではないと感じていたtthgにとって非常に考えさせられるデータだった。
このデータはセも含めての話なので、多少は割引が必要だ。セの場合は早い回に先発が崩れて代打でも2番手3番手ぐらいの選手が投手の代打に出てくる。流石にそのレベルの選手の成功率は低いはずなので多少はパの代打成功率は上がりうる。ただし、セの方が代打機会が多い分代打のスペシャリストが育成されやすい。その辺りを加味すればパだけ3割近い打率という事は考え辛い。
仮にパの代打打率が2割5分だとしよう。それでも代打を出すべきか。正直tthgは2割5分でも代打に魅力は感じない。レギュラーが2割台前半の成績だとして2割5分の代打の効果などたかが知れている。逆に2割前半のレギュラーは守備において相当重要な役割を負っている事が大半であり、その選手を代えて出す代打には最低でも3割近い打率が求められる。ちなみに平均値の2割2分であれば投手の代打すら微妙である。球数や間隔の制限必要とされる現代野球で投手1人の消費はそれなりのリスクを伴う。そのリスクを負って2割2分という野手でレギュラー最下層ともいうべき打率の選手を出すべきなのか。正直簡単に結論が出せるお題でない。
もちろんこれは平均値だから、個々のケースで代打が有利という時は必ずある。しかし、それは代打としての訓練されている打者であるとか、相手投手との相性が良いなど補完的なデータが必要である。少なくとも守備の問題でレギュラー落ちした選手で打てるからじゃあ明日から代打やったねというような安直なら考えでは下手なギャンブルになるだけだ。昨年岡田選手や金子侑選手にメヒア選手という代打は良く見た気がするが、この起用は安直な起用の最たるものだろう。
こうしたイメージキャップが生まれる原因は代打は専門家でなければ成功できない特殊な分野だという事だ。球辞苑では代打で活躍した八木さんとホークスの大道コーチが代打には特別な準備と打席での考え方がある事を熱弁していた。特に大道コーチは相当強くその事を語っていた。1打席しかチャンスがなく、それが多くの場合試合の結果を大きく左右する。これはレギュラーでも中軸を打つ打者に求められる役割である。しかもレギュラーであれば複数回チャンスがある事もあるが代打はそれがない。相当特殊な役割で、専門家でなければ務まらないのは考えみると当たり前の話だ。
そう考えると、代打屋を育成するという発想が必要に思えてくる。一つの方法としてベテランが守備ができなくなって代打に転向というルートがある。しかし、代打は特殊な分野だけに向き不向きがあるはずで、全てのベテランが代打屋にはなれない。代打を安定供給するには若いうちに代打屋の才能があり、守備に難のあるタイプをピックアップして育成する方がベターな選択だ。例えば、ライオンズの呉選手なんかは代打が向くならその道に進むのもアリだと思う。あるいは二軍で守備にもつけないらしい西川選手なんかも怪我の回復次第では試す価値はある。上手くすれば黄金時代における森博幸選手や鈴木健選手みたいになれるかもしれない。
今の山賊打線といえど調子が落ち気味の選手に終盤のビッグチャンスが回ってきたら代打はいた方が良い。また、代打としてキャラが確立した打者がここ一番で打席に立つだけで球場が盛り上がるという副次的な効果もある。その希少性ゆえに成功した時の盛り上がりはレギュラーが打つよ大きい。なんとなく代打の選手を決めるよりスペシャリストを育成する方が随分とお得に思えるのはtthgだけだろうか。
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“代打=レギュラー落ちした打力のある選手という思い込みは止めるべき。” に対して2件のコメントがあります。
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昨シーズンはよくメヒア代打、なんていうシーンをよく見ましたが、あれはまずいですね。私も三振かゲッツーの気がしてみていましたし、成功率はまず低かったです。
確かに代打屋、そんな人がいれば理想ですね。でも現実はいないというのが実状です。
今日の試合は一言、明暗分かれたという感じです。ただ9回をどう思うのか、あそこが森だったらどうかなという気もしますが大体の失点は代わってからですから。またブログが更新されたら自分なりの物を投稿します
最近のメヒア選手はそもそも確率が低かったですから。チャンスを挙げるにしても数試合4打席保証するほうが良いと思います。今日の試合については記事を上げたのでそちらをご覧ください。