TV取材に全てを話す秋山選手と企業秘密と回答を拒む源田選手の対照的なプロ意識。

おはようございます。週末を有意義に過ごしたtthgです。

昨日、撮り貯めていた球辞苑の「三盗」と「アウトロー」の回を見ていたら「三盗」の回に源田選手、「アウトロー」の回に秋山選手が出演していた。この時の二人の取材に対する回答が非常に対照的だった。源田選手は最初からちょっと戸惑い気味で、核心部分については困ったような表情を浮かべて「企業秘密」と言って回答を拒んでいた。一方秋山選手は自分の苦手な部分まで含めて全部答えていた。



一見すると随分と違った対応だが、tthg的には二人の「プロ意識」を感じた。まず、源田選手。プロ野球選手としては若手だが、「飯のタネを教えられない」という少し昭和の空気を感じるプロ意識だ。戸惑いながらではあったが、きっちり自分のプロとしての商売道具を守った。この姿勢はまだプロ二年目なのに対したものだ。放送を観ていた人からすれば、答える時の困惑の表情から「商売道具について簡単に話せるか!」という上から目線の回答拒否でないことは明らかだが、メディアを通して文字で知ると「2年目なのに生意気だ」という印象を与えかねない。それでも最後まで企業秘密を守り通す姿勢は素晴らしい。

一方なんでも話す秋山選手は人によっては「甘い」と捉えられるかもしれない。確かにその指摘は全く外れてはいない。しかし、tthgはそれだけではないと考えている。秋山選手は本取材に際して「自分がしゃべるのが放送されても勉強にならない」と発言している。秋山選手は球辞苑を毎回見て勉強していて、自信も何回も本番組出演しているのは長く本番組を見ている人にとってはおなじみの話だ。自分がこの番組を通じて現役選手を含め色々な人の話を聞いて勉強していると公言しているの自分は「回答拒否」では筋が通らない。その意味で言うと秋山選手の回答は「フェアープレー精神」に通じるものがある。

学問の世界では、「研究成果は公にして、その結果を研究者全員が共有してさらにそれを発展させる」という原則がある。ある意味でプロ野球の世界も自分の持てる技術をオープンにして共有し、各人がそれを如何にして自分のものにするかという点で競争するのも一つのやり方だ。自分が体得した技術を隠せば自分だけが成長するが、共有すれば野球界全体が成長する。オープンにしてもそれを自分のものにできるかは各人の努力次第だし、骨格などの身体的条件にマッチしない場合もある。オープンにしたものを使いこなせるかという点で競争すれば十分魅力的な野球が展開できる。そう考えた時、公にすることも一つのプロ意識として成立する。

源田選手と秋山選手のアプローチがどちらが正しいというわけではない。結論としてはどちらも正しい。しかし結果があまりに対照的な二人の回答が本当に興味深かった。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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TV取材に全てを話す秋山選手と企業秘密と回答を拒む源田選手の対照的なプロ意識。” に対して2件のコメントがあります。

  1. 越後の侍 より:

    この放送を予約していなくてすみません

    ただ確かに二人とも、プロ意識はとても高いと思います
    秋山選手は何でも話す方だとは思ってました。ただそれには、フェアプレー精神プラス、話しても誰も真似出来ぬだろう、そんな自信もあるのではないかと思います。そうでなくては何でもかんでも話はしないと思います
    一方の源田選手、非常に無口で、辻監督に教えられたことなど色々あり、これを言っては今までの自分がというのもあったのでは。
    私もどちらも支持します。ただほかの選手はいい選手の正しいところを見て吸収できるものは、しっかりと体で覚えプロ意識を持ってもらいたいものですね

    最後に、良く分かりませんが先日やみ速の一部で、空調か?などという記事が出ていました。あまり期待していませんが。ただファンフェスタの時思ったのは、内野のシート部分、あれはなんだったんだろう。
    もし本当なら球団もやる気を見せつつあると思います。たとえ効果はいまいちでも、選手の話を無視してきた球団、これからは話の時代、選手とのコミュニケーションをとり流出を阻止してもらいたいものです

    1. tthg より:

      秋山選手には長年の蓄積があるので話しても困らないなという自負があり、源田選手はまだその域に達していない。それも真実だと思います。

      球場については一応暑さ対策の工事はするようです。効果があるかは分かりませんが、成功して少しでも流出対策して欲しいです。

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