2018のライオンズは打撃だけでなく守備も12球団一だった。

今晩は。今更ながら優勝決定の次の日のスポーツ紙に目を通したtthgです。

優勝決定の次の日スポーツ紙を買い占めてやろうと朝コンビニに向かったが、ライオンズの優勝の記事が一面にはない。唯一一面だったスポニチは「菊池メジャー」こんな日になぜ?と思ってTwitterで呟いたら、フォロワーさんが「ナイターだから地方版には間に合わなかった」と教えてくれた。紙面を確認すると前日台風のため地方版は輸送の関係で記事の締め切りが早かったとのこと。試合自体も途中経過までしか記載されておらず1面になりようがない日だった。しかし、どうしても優勝が1面の新聞が欲しくて関東の友人に頼んで「スポニチ、ニッカン、報知、サンスポ」を送ってもらい全紙読破した。

その中で気になったのがニッカンの一面にあった「投手力も守備力もないけど~」という見出し。tthg的に「投手力」については納得したが「守備力」については疑問があった。この見出しの根拠は失策数パ1位が根拠のようだが、守備力は失策数のみで決まるわけではない。ほぼ全試合観戦した実感としては確かに凡ミスもあるけどスーパープレーもある。守備がまったくザルだったとは思えなかった。そこでネットを調べたら下記の数字がでてきた。

セイバーメトリクスのチーム別守備スタッツ
https://1point02.jp/op/gnav/leaders/tm/tfs_advanced.aspx?sn=2018&lg=0&tm=0&ps=0&sl=1&sr=0&pn=0
これはセイバーメトリクスのチーム全体の守備のスタッツが載っている評だがUZRという数値に注目して欲しい。UZRとは守備を得点化して図る指標で標準的な守備に比べて何点多く抑えたかという数値だ。つまり多ければ多いほどいいがライオンズは実に64.4で堂々のトップなのである。ライオンズの総失点が10/6現在645点だから標準的な守備なら1割増しだった計算であり相当インパクトの大きい数字だ。打つ方も相当凄かったが実は守備力でも弱点である投手力を補って勝ったチームなのである。

ちなみに、ライオンズが特にストロングポイントだったポジションがショートとレフト。ライオンズのショートのUZRは29.6.二位のジャイアンツが9.1だからここだけで20点差がついている。これだけで源田選手は十分レギュラーということが分かる数字である。以外なのがレフトで23.9でトップ。二位のファイターズが11.3なのでここでも10点以上差がついている。レフトは比較的走力に劣る選手が守ることが多いが、金子選手が守ることが多いため平均的な守備よりも固いということになるのだろう。

ショートチーム別UZR
https://1point02.jp/op/gnav/leaders/tm/tfs_advanced.aspx?sn=2018&lg=0&tm=0&ps=6&sl=1&sr=0&pn=0
レフトチーム別UZR
https://1point02.jp/op/gnav/leaders/tm/tfs_advanced.aspx?sn=2018&lg=0&tm=0&ps=7&sl=1&sr=0&pn=0
たのポジションは特筆すべきマイナスはないが、それでも大きくマイナスするポジションはなく、総合すると守備力は12球団一だったという結果が出ている。ちなみに守備が課題と言われている森選手のUZRは2.0。それに対してチーム別の捕手UZRは-2.5。森選手がプラスでチームがマイナス2という事は炭谷選手又は岡田選手(或いは両方)が相当足を引っ張っている。UZRは数字の積み上げだから試合数が多い選手のほうがチームUZRへの寄与度は大きい。森選手が単体でプラスなのにチームがマイナスなので2人のマイナスは相当大きい。そう考えるとはリードは別にして守備力では既に森選手は十分レギュラークラスということだ。

チーム別UZR捕手
https://1point02.jp/op/gnav/leaders/tm/tfs_advanced.aspx?sn=2018&lg=0&tm=0&ps=2&sl=1&sr=0&pn=0
個人UZR捕手
https://1point02.jp/op/gnav/leaders/pl/pfs_advanced.aspx?sn=2018&lg=0&tm=0&ps=2&sl=1&sr=0&pn=0
話は少しそれたが、失策数という派手な数字に目が行きがちだが、普通の選手ではとれない打球をアウトにしているから総合的にみたら守備も十分優勝に貢献している。もちろん僅差の展開で精神的にダメージの残るエラーは数字以上に勝敗に影響するので少なくする必要はあるが、現状でも十分守備はストロングポイントだ。一つエラーしても二つヒットをアウトにしたらプラスである。守備の安定度が短期間で改善するはずもないので、今年のポストシーズンは、一つエラーしてもこれから二つヒットをアウトにして帳消しにしてやるぐらいの感覚で戦ったほうがプラスだろう。

最後に同じ日のニッカンに掲載された森元監督の辻監督への祝福メッセージにあった一言を紹介したい。森氏いわく「打ち勝った優勝に見えるが、土台になったのは守備と走塁面の再整備」ハワイ在住の森さんは試合を観ている。おそらくネット中継だろう。ニッカンの西武担当記者さん反省してください。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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