予告先発制でも先発投手の情報を隠すべき理由

おはようございます。情報戦大好きtthgです。

先日、予告先発制により情報戦という意識がなくなったため、監督のコメント力がおちているのではないか。という記事を書いた。

十亀投手の修正点はないという強気コメントから考える選手、監督のコメント力(5/3対バファローズ観戦記その②)


しかし、最近予告先発制下でも、「先発を隠す」方法がある。例えば、予告先発で中継ぎ投手を予告して1回だけ投げてもらうというのはどうだろうか。2回から先発投手が登板すれば予告時点で先発は分からない。ルール上一人投げれば交代できるが、ランナーを出した状態で交代すると先発投手のリズムが乱れるので1回は全うしてもらう。どうせ完投できる投手はまれなので1回だけ中継ぎがなげても気にするほどのリスクはない。

先発を隠すメリットはまず、菊池投手が登板した7/26のバファローズのように右打者をずらりと並べるチームに対して先発メンバーの選択を迷ってもらえることだ。しかし、これは本質的なメリットではない。一概に左対左でも不利とは限らないし、データを無視して左対右にこだわる監督もいるからかく乱した結果より確率の良い打線を組まれる可能性もあるからだ。これは、相手チームの起用傾向を良く見極めた上で使う作戦だろう。

tthg的に一番メリットは、前日の結果と相手チームの予告先発を勘案した上で自軍の先発を実質的に変えることができる点だ。例えば上記の7/26のバファローズ戦。前日劇的逆転勝利で2連勝してどうしても勝ちが欲しい状況ではなかった。相手は苦手のアルバース投手。そこで肩不安中5の菊池投手を消費する必要はなかった。万全の状態で昨日のマリーンズ戦に使ったほうが勝率は高かった。(結果的に昨日は中止だったがそれは結果論)ウルフ投手が投げられるならウルフ投手を投げさせたかった。どうしてもウルフ投手が登板できない状況なら誠投手や本田投手に任せて捨てゲーム覚悟の試合をするのも選択肢の一つだった。しかし、なまじ菊池投手を予告した状態だとこの選択肢は難しい。予告を平井投手当たりにしておけば色々な選択肢がある。

究極の選択肢としては予告しておいても一人目を申告敬遠して別の投手を投げさせるという方法もある。これは来場したファンが怒るから実現は難しいが、例えば菊池投手を予告しておいて申告敬遠で次の打者から十亀投手を投げさせれば、十亀投手の苦手な左打者が少ないオーダーと対峙できる可能性がある。肩不安の今シーズンの菊池投手が登板できない程肩が悪化して迎えた終盤戦の重要な試合でこの手は有りと思う。菊池投手クラスの予告はブラフとしての勝ちが高く、明確に左打者苦手の十亀投手ならばランナー1塁からの登板というリスクを負ってもリターンは大きいからだ。

現実的な選択肢としては8月の6連戦が続く日程での3戦目(木曜日)にこれを使いたい。3戦目は前日までの結果で「どうしても中継ぎを休ませたい」「連勝して必ずしも勝つ必要がない上相手先発が苦手」「当面の敵であるファイターズが連敗中でゲーム差に余裕がある」等、捨てゲームを選択すべき理由が発生しやすいからだ。6戦目も同様のことが考えられるが次の日が休みで比較的中継ぎの無理が効きやすい上、週2回も試合の頭に中継ぎを消費する余裕は今のライオンズにはないので現実的ではない。9月に日程に余裕がでて先発好捕が二人以上いる場合には更にこうした起用が有効であろう。

ファンの中には「先発投手で行く試合を決める」という方もあろう。しかし、たまに「本当は誰が先発なのだろうか」と予想し試合前から情報戦を楽しむ試合があっても良いのではないだろうか。tthg的にはこうした推理は大好きなので大歓迎なのだが。

本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。

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