(せめて)短期決戦だけでも勝てる方法を模索せよ
今日は。徐々に現実に戻りつつあるtthgです。
昨日、オリンピックのスピードスケート女子500mの小平選手の金メダルをみつつ、短期決戦対策について考えさせられた。小平選手は直近のワールドカップで連勝しており、金メダルが有力視されていた。しかし、究極の短期決戦であるオリンピックでは勝てないというケースはよくある。本大会も女子スピードスケートの高木美帆選手がワールドカップで連勝していたのに金はとれなった。ソチ大会では女子ジャンプの高梨選手が直前のワールドカップを連戦連勝だったが金はとれなかった。古くはリレハンメル大会でノルディック複合の萩原健司選手がワールドカップの個人総合を連覇中なのに、個人ではメダルすらとれなかったという例もある。
野球で言えば、ワールドカップがシーズンのリーグ戦、オリンピックが日本シリーズみたいなものだ。
ただし、オリンピックは一戦勝負なので、日本シリーズより短期決戦の要素が濃い。だから、実力が一流でも負けるというケースが一定割合で存在する。
しかし、だからと言って、オリンピックの金を取れる可能性を上げる方法がないかと言えば、そうでもない。夏のオリンピックの話だが、シドニーオリンピックの男子バレー予選でチームの中心として戦った中垣内選手は、予選の直前集中的に個人トレーニングを積んで、短期決戦であるシドニー予選に臨んだという。当時中垣内選手は選手生活の最晩年に当たり、普通のやり方では最盛期のパフォーマンスができない状況だった。しかし、予選前に行った個人トレーニングで、昔の筋力を取り戻すことで一時的に復活したという。
毎週試合があるシーズン中に、身体を本質的に改善するような負荷の高いトレーニングは試合に影響するのでできない。しかし、試合を抜きにして、一定期間トレーニングと適度な休養を身体に与えてやれば、短期決戦で一時的にパフォーマンスを上げることができるのだ。結局シドニーオリンピックの男子バレーはチームとしては本選出場はならなかったが、中垣内選手のパフォーマンスへの評価は高った。しかし、本人は突貫工事だったことを認めていて「同じことをリーグ戦でやれと言っても無理」と当時Numberのインタビューに答えていた。
これは、オリンピックの本選出場権が前年に確定しているような状況下であれば、シーズン序盤のワールドカップを捨てて、身体に強い負荷をかけるトレーニングを積み、オリンピックにを頂点になるように休養を与えた場合のほうが、一発勝負のオリンピックの勝率を上げ得るということを示唆している。
ところで、この方法論は今のライオンズに応用できないだろうか。正直今の、ホークス相手にまともにやってリーグ戦で勝てる気はしない。だから、シーズンは3位狙いと割り切って、CS勝負(短期決戦勝負)という発想もありではないか。
例えば、フルシーズン活躍が厳しいベテラン勢(中村選手、栗山選手、松井選手、ウルフ投手)及び怪我明けの選手(大石投手、佐野投手、高橋朋投手)辺りを4-6月の間は思い切って負荷の高いトレーニングと休養に充てる。そして、4-6月は若手や新戦力を使いながら育てて3位と5ゲーム差以内をキープする。そして、7-9月及びCSに全力で勝ちに行くというのはどうだろうか。(4-6月がうまく機能して、ある程度3位の目途が立つ位置にいて、フルシーズン戦ったことのない若手に7-8月で一旦休養を取らせるまでできたらなお良い。)
ハッキリ言って邪道な戦い方だとtthgも思う。また、4-6月に多少手を抜いて3位以内がちょっと虫が良すぎるというのも分かっている。しかし、こうした手ぐらいしか優勝の確率を上がる作戦がみあたらない。まともにやって優勝する確率より、前半戦力を温存して3位の可能性の方が高いと個人的には思っている。
ライオンズに関する他の人気ブログはこちら。
にほんブログ村
プロ野球に関する他の人気ブログはこちら
にほんブログ村