投手起用において「投手側の対左右の苦手意識」を考慮すべき

おはようございます。今日現地行こうかと思っていたので中止が残念なtthgです。

先日も紹介したナンバーの1052号で佐々木朗希投手がインタビューで下記のように述べている

右バッターのアウトローと左バッターのインローって同じところに投げるん投げるんですけど、じつは違うボールで、(中略)僕の中では左バッターが立ってるほうが、いい角度でインコースいっぱいに投げ切れます。

Sports Graphic Number 1052号 P13

この発言から分かるのは投手によっては、打者の立ち位置によって投げやすさが変わる場合があることを示唆している。




この事は、投手起用において留意する必要がある。一般に「左対左」は打者不利と言われているが、投手によっては打者が対角線に立っているほうがインコースに投げやすいなら、左投手の対左より対右の成績が良くなる可能性がある。佐々木朗希投手については現時点で極端な左右差はない(7/1時点で対右出塁率.193対左出塁率.223)が、対左にインコースへの配球が減るライオンズのエンス投手は極端な左右差がある(7/1時点で対右出塁率.216対左出塁率.357)。エンス投手については本人がどう考えてるのか不明だが、佐々木投手同様打者が対角線に立っている(対右打者)のほうがインコースに投げやすいという可能性もあろう。

大事なのは、「打者の立ち位置によって特定のコースが投げやすい・投げにくいという意識があり、それが結果に現れているケースでは、その結果は必然である」ということだ。その場合、「左対左は投手有利」というような固定観念で投手を起用してはいけない。数年前ライオンズの小川投手が「左が苦手」なのに対左ワンポイントで使われ続ける事があったが、小川投手の意識の中で「対右のほうが投げやすい」というような要素があったとするなら、この起用はあまり良い起用とは言い難い。

もちろん、相手打者の成績に極端に左右差があるケースでは、投手の対左右成績に不利でも起用することが正解ということもあろう。だが、投手起用において左右差を考える場合、投手側の対左右の苦手意識はあまり考慮されず、「相手打者がどちらのバッターボックスに居るか」という点だけで決められているケースが多いように思う。もっと「投手が対左右についてどのような意識で投げているのか」という点を投手起用において考慮すべきではないだろうか。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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