監督の発掘、育成のために独立リーグを活用してみては?

今晩は。ライオンズに名監督が欲しいtthgです。

ライオンズの次期監督は余程の事がない限り松井稼頭央ヘッドの昇格が既定路線である。球団としてはいきなり一軍監督にはせず、2018年の復帰時からコーチを兼任させ、翌年の引退時から二軍監督に就任させるなど指導者として育成しようという意図が見える。この事自体は悪い選択ではない。選手引退即一軍監督では、全く役割の違う所に放り込まれるわけで上手くいく確率は減る。

しかしながら、二軍監督や一軍ヘッドコーチの経験は指導者としての勉強にはなるが、一軍監督としての経験値ではない。二軍監督は「監督」という名がつくが、一軍の監督とは大きく役割が違う。二軍監督の仕事は時に、勝ち負けよりも「育成」を優先しなくてはいけない場面が存在する。「もう少しで一軍」という選手ばかり起用しては2-3年後一軍昇格を目指す選手は使えなくなる。育成組のテストを兼ねてファンがあっても起用しなくてはならなくなる。勿論二軍でドカ負けを繰り返しているならば、素材が致命的に悪くない限り、そもそも育成が上手くいっていない懸念がある。その意味で勝ち負けは大事である。

だが、勝ち負けに拘って采配をし、スタメンを選びローテ組み立て、中継ぎのやりくりをするという事が一軍と同じようにできない以上、「勝てる一軍監督になるための経験値」としての価値は低い。また、その能力を測るための指標としても二軍での勝ち負けは使えない。


しかし、NPBの中に一軍監督と同様の役割を求められるポジションは他にない。それ故に多くの監督が最初は「監督未経験」でNPBの監督になるしかない。一方で、ヨーロッパサッカーなどはその辺の事情が異なる。なぜかと言えば下部リーグがあるから、そこで結果を出した監督をヘッドハンディングできるからだ。下部リーグのチームも育成のために試合をしているわけではなく、本気で下部リーグを優勝してトップリーグに上がるための戦いをしているから「勝ち負けに拘る戦いの中で結果を出す事」を求められる。サッカーの方がそもそもの戦力差がハッキリしているので明らかに下位のポテンシャルのチームを勝たせる事ができれば監督の力が確かなものである事が明白になる。

例えば、2014年の日本代表監督だったザッケローニ氏は上記のような下部リーグからコツコツと成り上がった口である。特に有名なのは、当時世界中から才能の集まる世界最高峰のリーグだったイタリアで、実力に劣るウディネーゼというチームで3位という成績を収め、当時イタリアのトップチームであったACミランに引き抜かれた事である。そしてミランでも優勝した。これは彼の下部リーグでの経験とパフォーマンスに間違いのなかった証明だろう。似たような事はヨーロッパ単位でも起こる。ヨーロッパサッカーは各国リーグ上位を集めてリーグ戦をやっているので国内だけでなく、国単位でリーグ戦の上位下位がある。ジョゼモウリーニョという監督はリーグとしてヨーロッパで下位の評価しかないポルトガルのチームでヨーロッパのリーグで優勝してしまった。それが評価されヨーロッパ全体でもトップチームのチェルシーに引き抜かれた。そしてそこでもリーグ優勝を成し遂げた。

ヨーロッパサッカーも全ての成功例が下部リーグからのしあがりではないのでその方式が全てとは言わないが、監督を育成するという視点に立った時、「育成を気にせず勝ち負けに拘る環境」で監督を経験して結果を出している方が成功確率は上がる。



そうした観点に立った時、BCリーグの活用というのは一つの手である。スワローズで今年結果を出した高津監督は2012年にBCリーグで選手兼任監督ながら優勝している。一年の経験なので参考程度だが、3-4年やらせて安定した成績を収めるようなら一定の評価はして良いだろう。例えば、ライオンズは提携している武蔵に監督の派遣をしてみるとかはあり得る。ネームバリューのある監督は欲しいだろうし、ライオンズの二軍のコーチや監督で一定の指導力を認められた者なら一定の品質保証もできる。もう少し戦力になり得る若手選手の派遣とかを抱き合わせれば武蔵側も応じてくれる可能性はあるはずだ。或いは、武蔵との提携をテコにスコワラーを派遣して武蔵にスコワラーとして貢献しつつ、リーグにおける選手の実力を分析して選手の質に比較して高い結果を残している監督をヘッドハンティングするという手法も考えられる。似たような事は四国アイランドリーグとかでもできる。選手のリクルートも兼ねて分析を進めれば一石二鳥でもある。

折角、独立リーグとは言え、プロの舞台で勝ち負けが最優先のリーグで監督の経験ができるのだからそれを活かして監督としての才能の発掘や育成をするべきである。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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