(9回は特に)三盗の価値を見直すべき。

今晩は。戦術大好きtthgです。

昨日の球辞苑で「9回」がテーマで取り上げられていたのだが、それを見て「9回一死以下での三盗はもっと積極的に仕掛けるべきでは?」と思った。tthgはそもそも一死以下の三盗はもっと積極的に仕掛けるべきと考えている。二塁からはヒット以外でホームインできるパターンが大きく限られる。しかし、一死以下での三塁は、犠飛、正面でない内野ゴロ、エラー、暴投など、ヒット以外にホームに帰る方法が増える。盗塁死のリスクを冒すなら、より得点に近い場所でリスクを冒すべきである。



ただ、試合序盤・中盤は1点を狙いに行くことが正しいとは限らない。今年のライオンズのように先発が2-3点のリードでは心もとない状況ではリまずはランナーを貯めて一気に大量点に持ち込みたい。その状況で盗塁死のリスクを冒す意味はあまりない。先発がそれなりに整備されていても序盤の1点と終盤特に8-9回の1点では価値が違う。終盤になればなるほど1点のためにリスクを冒すことがリターンに見合う。

また、二塁からの盗塁死がリスクに見合うとしても、得点圏でミスをしてそれを潰してしまうと「もったいない」という気持ちが起こり、心理的負荷が発生するという問題もある。それが9回土壇場に追い込まれて、1点とれば勝てるないし同点に持ち込めるという場面でライオンズの平良投手などの絶対的抑えがマウンドにいるという状況では、「元々勝ち目が薄いのだから一か八か仕掛ける。ダメだったら仕方ない」と割り切りやすい。



例えば、無死一塁から一死三塁を狙う場合は盗塁して後にバントというケースが圧倒的に多いが、ランナー一塁よりランナー二塁のほうが警戒が緩い。盗塁王クラスがセカンドランナーでもひつようにセカンドけん制というケースはあまりない。また、セカンドけん制はサインプレーでショートかセカンドがカバーに入らないといけないので、そこにおける伝達ミスという一塁けん制とは違うリスクもある。サードの方がホームから近いというデメリットもあるが、それは無警戒やけん制のおけるサインミスなどの可能性も加味すると腹をくくって三盗のほうが成功の確率は高いように思う。

それから、バントも二塁へのバントよりも三塁への進塁がかかっているバントのほうが極端にシフトを敷いてくるケースが多い。その理由としては、一塁のほうがエンドランや、単独スチール、強行といった作戦の選択の幅が広い事や、最悪二進されてもまだ無失点で終えるケースもかなりあるので、たとえ得点圏にランナーが行ってもとりあえず一つアウトを取りたいという事情もある。また、一死二塁と一死三塁では得点確率が全く違うのでギリギリのタイミングでは三進の時の方がギャンブルしてサードスローを選択するケースが多い。打者の打力次第という面もあるが、無死一塁からのバントより、無死二塁からのバントの方が難しいケースは存在する。

不思議な事に、バントの三進は極度に警戒するのに盗塁の三進はそこまでの警戒はない。そう考えると、盗塁→バントよりバント→盗塁のほうが一点を取る上では確率の高い選択になり得る。特に三進のバントを極端なシフトを敷かれることが多い9回では尚更である。また、一死からの長打で一死二塁が出来た時も警戒は薄いので次打者以降のヒット確率低いなら同様に狙いたいる。

それから、二進の盗塁についてはスペシャリストを代走に使うほうがベターだが、三進の場合は相手のスキを突くということなので、極端な鈍足を除いて代走を使わないほうがベターの可能性がある。例えばライオンズで言えば森選手あたりは代走を使わずにサインでギャンブルするという価値がありそうである。

1点差でも普通に打っては中々打てないクローザーから、一死二塁という状況を作れた時は積極的に盗塁を狙ってみたい。またランナーセカンドにおけるけん制のチーム方針や傾向、サインの見極めなどをして三盗の成功確率を高めたい。その上で、無死一塁の時はバント→盗塁で一死三塁を作る事も選択肢に入れるべきである。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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