真ん中さえ打てればレギュラーになれるのか?

今晩は。ライオンズの若手の開花が待ち遠しいtthgです。

先日、球辞苑のスタンスの回で元ホークスなどで活躍した門田氏が一般的にボールの見えにくいクローズドスタンスで構える理由を語る中で「真ん中だけ打てたら簡単に3割打てる。力がある打者ならホームランだって25本は打てる」と語っていた。それを受けたスタジオの里崎氏は今の投手は「球種もたくさんあって対応しないといけないので門田氏のアプローチはできない」と語っていた。このやり取りは非常に面白いやり取りだったし、崖っぷちの選手には蜘蛛の糸になり得るとtthgは考えている。今日はこの点について掘り下げてみたい。



まず、里崎氏の球種が増えたという話は確かにポイントだが、それだけで門田氏の話は切り捨てられない。球種が増えようと投げミスの回数が変わらなければ真ん中に来る確率は変わらない。真ん中でも球種が変われば打てないというなら話は別なのだが、昔の投手が本当に球種が少なかったのかはいささか疑問が残る。例えば東尾氏著書なんかを見ると今で言うカットボールやツーシームみたいな球とスライダー、シュートの投げわけみたいな話が出てくる。野村氏や落合氏からもカットボールとかは名前がなかっただけで投げる投手はいたという発言を聞いた事がある。こうした話しを総合すると門田氏の時代に今より球種が少なかったと断定するのは早計である。そして、それが真実ならば門田氏の真ん中の変化球を打ち返す技術は、今なお有効ということになる。

また、これはtthgの体感で恐縮なのだが、単純なコントロールの水準で言うと昔の投手の方が良かったと思う。例えば、渡辺GMは現役時代ライオンズのエースだったが荒れ球が持ち味と言われ、黄金期の投手陣ではコントロールの悪い方だった。だが、今井投手のように四球連発で自滅とかはあまり記憶にない。その上でGMよりコントロールで上を行く工藤氏、郭泰源氏、東尾氏、石井氏が活躍していた。今は筋トレで球速が増し、小さい変化球で打ち取れるので相対的にコントロールが軽視され真ん中自体は増えているのではないだろうか。(これはどこかでデータを調べたい。)

仮に、真ん中で膝から腰当たりの球なら変化球であろうとも打てる技術が存在し、昔より真ん中に来る確率が高いならば、四隅の球は捨てるというアプローチはむしろ今こそ有効ということすらあり得る。そして、その場合視野が狭くなるクローズドスタンスは更に有効である。なぜなら視野の外は振らないと割り切れるからだ。昔、イチロー氏がボール球ても打てると感じて身体が反応するして手を出しすぎて凡打していた時期があったと語っていたのを何かの媒体で見た事があるが、人間のさがとして余計な情報が入れば、打つべきでないのに打ってしまうのは自然な反応だ。真ん中しか打たないと決めたなら、それ以外の球が見えることは不要だし、逆に見える事で打ちたくなるリスクを避けられるとも言える。

正直データ面とかを調べないと難しい面はあるし、真ん中に来たからと言ってどれだけ打てるのかは不明である。しかし、四隅の球を打ったり低めの変化球を見極める技術を習得するより真ん中を確実に打てるようになる方が楽なのは間違いない。所詮打撃は7割凡打でも超優秀な世界であり、長打が打てるなら7割5分凡打でもレギュラーになれる。そう考えたら、打撃で伸び悩んでる若手は、なんでもかんでも打つより真ん中だけ打てれば良いと割り切って練習するのも一つの選択肢になろう。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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