肩肘の故障リスク低減は練習量全体を減らすという意味ではない。

今晩は。リスク管理大好きtthgです。

今更ながら、里崎チャンネルをザッピングしていたところ、大船渡高校が甲子園で佐々木投手を投げさせずに物議を醸した件についての里崎氏の見解ぎ気になった。詳しくはこちらの動画をご覧頂きたいが、里崎氏の意見は「投げる投げないは市場で決めろ」という事だ。詳しく言うと里崎氏は高校野球の各高校が「ウチは勝つ事が第一で連投も厭わずビシバシやる」、「ウチは選手の健康第一でやるから連投はしない」と宣言して選手に選ばせて人気のある方が勝ち残るべきという提案である。

そして、里崎氏は結局健康第一で一流のアスリートなど育たないから、自分ならビシバシやる方を選ぶとも言っている。



一見もっともな意見だが、tthg的には疑問である。里崎氏の提案は「量をこなす事」と「故障リスクの高い投手の肩肘の保護」という問題を混同しているからだ。一流のアスリートになるために基礎体力や筋力トレーニングを時間をかけてやる事は必要である。そのためにはある程度まとまった時間トレーニングしないとダメである。

しかし、投手の肩肘は反復し過ぎると壊れる。そのケアはやらねばならない。プロの世界で絶対やらないような150球投げで中1とかで完投したりするのは基礎トレーニングの量をこなすとは別問題である。故障リスクの低いトレーニングで量をこなすのは多いにやれば良いが、リスクの高い肩肘を保護するためには投球数を制限してやるべきである。基礎体力のトレーニングは量やって公式戦での無理な連投など肩肘のリスクは避けるというやり方をすれば、壊れるリスクを負わなければ一流になれないという事にはならないはずだ。

技術を身につけるためには量をこなさないとできないと言われるのかもしれないが、少ない量でも技術を習得する方法はある。例えば元ジャイアンツの桑田氏はコントロールが良く小さい身体で全盛期は150近く投げた技術の塊のような投手だったが、下記のように技術を身につける為に量をこなす事には否定的だ。否定的どころか、昭和の時代に高校生の時からノースロー調整を監督に直訴して実践していたという。それでも一流の技術はもっていた。更に言えば甲子園で投げまくった投手なのに肩肘を壊していない。(トミージョンをしているが、原因はバント処理の際にダイブして肘を強打した事が原因である)これは、甲子園で投げる代わりに練習で投げない事でリスクを低減した結果と推測される。

それでいて桑田氏は、下記の記事で語っているように、走り込みは必要という立場で基礎体力は量はこなしていた。また、練習がキツくて有名なPL出身という事を考えれば投球練習以外の練習量は普通の高校よりは多かったはずである。下記の記事で桑田氏は身体ができてから正しいフォームで投げ込むのはリスクは低いと語っているので育成段階とプロは分けて考える必要があるかもしれない。しかし、桑田氏が甲子園で球数投げた以外の部分では、肩肘の故障リスクのある練習は極力量を抑えて、リスクの低い分野では量をこなすという環境で育ったと言える。桑田氏が超一流の結果を残した事を考えると少なくとも里崎氏の言う故障のリスクを厭わずビシバシやる以外に一流になれないと断言することは難しい。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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肩肘の故障リスク低減は練習量全体を減らすという意味ではない。” に対して1件のコメントがあります。

  1. 越後の侍 より:

    ビシビシやる、ゴリゴリやる、反対です

    なんかどっかで聞いたことある発言と思ったが、ウチの前コーチかと思いました。これならまだ1週間500球のほうがまだマシです。まだプロでも改善しなきゃいけないが。

     高校生はベンチに投手最低4人枠、そして合計20人にしてみてはと思います。結局、エースに頼る、でも控えがいれば何とか考えるから。これは公立、私立一緒です。

     肩の疲労は難しいです。人それぞれだと思います

  2. 越後の侍 より:

    一言、大地、楽天ですか。いい加減マネーウォーズは見たくないです

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