FA宣言しないで残留は選手に都合が良すぎるのでは?

今晩は。FA制度改革大好きtthgです。

今日は地味なテーマだがFAの「宣言しないで残留」について語りたい。ご存じの通り、FA残留には二種類あり、「FA宣言して」残留と「FA宣言しないで」残留がある。ファンとしては前者は一安心だが、後者は痛し痒しである。なぜなら原契約終了後再度のFA懸念があり、不安だからだ。tthg的にはこの「宣言しないで」残留は選手に都合が良すぎるように思えてならない。この制度をうまく使うと権利取得時にベース年俸を引き上げつつ、次年度に他球団で大型契約という戦略ができてしまうからだ。




例えば、カープの野村投手が宣言しないで残留を選択し、報道によれば「2年総額3億円(金額は推定)の提示に大筋で合意した。1」との事である。近年の野村投手は7勝7敗の防御率4点台がベースのローテ5-6番手という位置づけだ。2年3億は相場としては見合っていない。(野村投手の成績はこちらを参照されたい。)しかし、FA引き留めを考慮すると相場が上がる。そして、これから2年間12勝8敗防御率3.50ぐらいの成績を残してFAすれば単年3億の複数年とかの契約が可能である。これはいくらなんでも選手に都合が良くはないだろうか。(念のために付記するが、野村投手にそういう意図があるということを言いたいわけではない。制度として可能ということの例として、宣言しないで残留を選んだ野村投手をあげているだけなので誤解のないようにお願いしたい。)

モチロン、FA相場が高騰しすぎるのは問題だし、2年後32歳の野村投手に3億の複数年とかは過剰評価だが、市場全体の尺度がおかしくなっているので改善は難しい。球団としてはFAという人質があるので本人の宣言するしないに関わらずそもそもの相場より高めにオファーを強いられる。しかし、権利は保持され翌年放出を余儀なくされるのは理不尽だ。FA権利保持のゆえに高めのオファーを受けている時点でFAの対価を受け取っているのに、さらに翌年FA宣言で更なる高値を受け取るのは、実質的に一度のFAで二度権利行使しているようなものだ。

tthg的にはFAは単年の権利とすべきと思う。その年に行使しなかったら次年度以降は消滅するシステムにすればこうした問題は起こらない。選手側がどうしても権利行使時期をずらしたいというなら、宣言しないで残留の場合は年俸据え置きを義務化すべきである。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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  1. Sponichi Annex,2019年10月27日 5時30分,広島 野村 FA権行使せず残留の意思表明「このチームでもう一度優勝、日本一になりたい」,より引用,2024年3月18日最終アクセス ↩︎

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