【書評】ライオンズ若手投手陣必読の書。黒田博樹氏著「クオリティピッチング」

おはようございます。読書大好きtthgです。

ttthgがこのブログを初めて二年弱の時間が経過した。初めは随分と拙い文章を載せていたし、読者の方も少なかった。今でも文章は拙いが多少は慣れによって洗練された部分もある。読者の方も増えてツイッターやコメント欄にて定期的にコメント頂ける方もいるようになった。ただ、最近このままのスタイルで記事を書き続けても自分の野球に対する見方は頭打ちになるという危機感を感じるようになった。tthgの記事は観戦記ととネットニュースから気になるトピックについて考えたことが基本である。一応記事を書くに当たりtthgなりの視点を盛り込み他の媒体の記事との差別化を図ってきたつもりだが、正直このスタイルでは工夫の余地がなくなってきた。そこで一念発起してプロの選手や元選手の著作を読み込んで基本的知識の増強に乗り出すことにした。幸い、書籍自体は趣味で集めたものが結構あるのでまずは、それをもう一度きっちり読み込んでその結果を「書評」として記事にしたい。書評記事自体が別の角度からの情報提供になると共に、記事にすることでtthgなりのデータベースを作り、今後の他の記事へ活かして行ければと思う。



さて、記念すべき第一回目の本は元広島カープの黒田博樹氏が書いた「クオリティピッチング」。何気なく本棚から引っ張り出して読んだのだが、これが凄かった。なんせ今のライオンズの投手陣とコーチは必読の書だった。正直ライオンズ投手陣がこの本を読んだことがないというなら絶対に読むべきだ。投手陣が読んで参考にならなかったらtthgが本の代金を負担してもいい。それぐらい今のライオンズにとって必要な書である。

tthg的に一番参考になると思ったのが黒田氏はコントロールのない投手と自覚しているが、「コントロールの良い投手と錯覚させている」という点だ。そしてその肝はメンタルだという。0-2カウントでボールでもいいと思って投げれば案外コーナーぎりぎりに行く。ボールでも良いと思って投げられる投手優位のメンタルをいかに維持できるかがポイントとのこと。そしてそのために一番大事なのは「初球にストライクを投げる」ことだそうだ。そもそも野球は投手の方が一つ多くボールを投げられる優位なルールの上に初球にストライクを取ることで対打者に対して相対的に二球の優位が生まれることはメンタルの安定に非常に寄与するとうことだ。

もちろん、初球にストライク投げられないから困るわけだし、黒田氏はこの著書を書いた時点ですでにメジャーのエース格なので、初級ストライク取る技術を持っていたことが本書の内容から明らかである。しかし、初球ストライクの優位性という理論は工夫すれば即使える。まず、「初球ボール球で様子を見る」という配球を捨てる。(これは本書でも黒田氏も指摘している。)またコーナーギリギリでストライクを取るという発想は捨てる。とりあえず真ん中付近に腕振って投げる。それでも荒れ球のライオンズ投手陣は榎田投手を除いて真ん中に行く確率は低い。荒れ球に加えて緩急を使えば多少のリスクヘッジにはなる。それで初級ストライクが増えれば、後は黒田氏の言う「ボールでも良いというメンタル」を活かせる。今の投手陣の四球連発で試合を壊すよりは勝つ可能性は上がるはずだ。

それから、メンタルを整える基本は体のメンテナンスをすることだとか、アメリカでのメンタルトレーナーとのやりとりから得た知見などメンタルをいかに保つかという点で非常に示唆に富む本となっている。このあたりの記述は非常に参考になる。

また、もう一つ本書の特徴として、「投手である黒田氏が配球を主体的に考えている」ということがあげられる。実は本書の大部分は実際の試合で黒田氏が「いかにしてコントロールのない自分をコントロールのある投手にみせてきたか」という具体例が占めている。その中でメンタル的なアプローチと共に技術的な面や配球が記されている。そしてそれは「黒田投手が主体的に」考えた結果であるということだ。日本では配球は捕手の領分という認識が強いがアメリカではそうでもないと聞いたことがあるが、ここまで投手が主体的に配球まで考えているとは思わなかった。

しかし、実は配球は投手特に先発投手は配球を自分で考えたほうが良いのでは?と本書を読んで考えさせらえれた。黒田投手は先発と先発の間に次の対戦相手のデータをチェックし相手のイメージをつかみ配球の材料としていたという。捕手ももちろん同じ作業ができるわけだが、レギュラー捕手は毎日試合の準備と試合がある。相手の研究に避ける時間は先発投手に比べて少なくない。捕手が試合をしている間に先発投手が研究しておくほうがより深い分析ができる。その分析をベースにして捕手が準備すれば随分と時間の省略になるし、複数の目があるのでより深い分析にある。今のライオンズは経験値の浅い森選手レギュラー捕手だけによりこの方式を取り入れるメリットもある。ぜひコントロールに苦しむライオンズの若手には一読してほしい。またこれを読んで本書に興味をお持ちになった方は下記にアマゾンのリンクからどうぞ。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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【書評】ライオンズ若手投手陣必読の書。黒田博樹氏著「クオリティピッチング」” に対して2件のコメントがあります。

  1. 越後の侍 より:

     時間があったら読む価値ありですね。特に森には、配球は昨年あたりからずっと外角一辺倒と言われた。結局もう読まれているのかも。
     
     ベテラン投手はいないが、榎田とは話をすれば、学ぶべきものは出てくると思う。コントロールは自信があるなんて言う投手ほど意外ともろいと思います。どうやったら打ち取るか、経験が一番だが考えてやってほしいもの

     

    1. tthg より:

      榎田投手は結構逆球多い時でも抑えたりしてますから話を聞くのは良いと思います。球速無くても抑える力も魅力ですし。

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