ベテランの処遇改善を~渡辺直人選手の楽天復帰~

一部報道によると、渡辺直人選手が楽天に選手として復帰するらしい。これが本当なら非常に大きな問題である。球団はチームに貢献してくれたベテランに対して敬意を持っていないように思える。

確かに、今期の渡辺選手の成績は決して褒められた数字ではない。40の大台が見えて来た選手としては戦力外を考えてもおかしくない数字である。しかし、渡辺選手が数字を残せなかったのは今年に限った話で、去年までは十分戦力だった。当然年齢的な衰えはあるわけだが、渡辺選手ぐらいの実績のある選手であれば技術的な面はしっかりしているのだから、もう一度しっかりトレーニングすれば、再生する可能性は残されている。1年だけの結果が決断するのが早すぎる。

それにもまして、問題なのが、退団後、現役で他球団に行ってしまうことだ。現役で復帰ということは「本人はまだやれる」と考えているということだ。にもかかわらず、肩を叩いてチームから追い出すような仕打ちは長期的に絶対にマイナスである。渡辺選手は報道によれば、人格者で慕っている選手も多い。そんな選手が引き際にあたって、十分な処遇をしてもらえない姿を見たら、「直人さんが、こんな簡単に切られるなら、俺もベテランになって力が落ちたらすぐ切られる」と不安になる選手がいてもおかしくない。こうした不安はFAという最悪の結末を生む火種だという認識を球団は強く持つべきである。

加えて、渡辺選手は生え抜きでないから、渡辺選手を納得のいく形で処遇して、チームに何らかの形で残ってもらえれば、他球団の選手へのアピールになる。先日ジャイアンツの村田選手が数字を残しているのに戦力外になったが、FAに際して、「ジャイアンツのような外様に厳しい球団より、外様に優しい球団に行きたい」と考える選手もいるはずだ。マネーゲームで勝てないライオンズは、こうした「球団のイメージ」をリクルートに役立てないといけない立場なのに、逆のことをしている。

球団にはベテランのへの待遇について猛省を即したい。

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