バントの効用

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今回はバントの話、セイバーメトリクスの登場により、バントは有効でないという説が唱えられているが、本当にそうだろうか。

例えば、鳥越 規央氏「回裏無死1塁でバントはするな」というバントを否定する著書があるが、本書で提唱されている、バントを否定する根拠はノーアウト1塁より、ワンアウト2塁の方が勝利確率が低いということである。確かにバントによりアウトを献上することのリスクがあることが確認できるという意味では、重要なデータであるが、このデータバントが成功した場合についてのみ勝利確率を語っており、強打した場合の勝利確率について言及されておらず、比較になっていない。強打した場合にもっと悪い結果になるかもしれない。今年各チームの平均出塁率は3割を少し超えるぐらいであることを考えると、強打した場合、約7割バント成功より悪い状況になることになる。そう考えるとい少なくとも、ちゃんと比較すれば、バントが有効という可能性は否定できない。

ノーアウト1塁で勝利する場合を、バントと強打で場合分けすると以下のようになる
1.強打してバッターランナーが出塁して、チャンスが拡大して勝利
2.強打してバッターランナーが出塁しなかったが、後続が打って勝利
3,バントが成功して勝利
4.バント失敗したが、後続が打って勝利

の4パターンとなる。そして、勝利確率の比較は1+2/強打を選択した試合数と3+4/バントを選択した試合数で行われるべきである。
*なお、バント失敗にはファウルになるけーすがあり、これが強打と認識されると誤差が生じるので、2回以上バントを企図した場合にはバント計算することにする。

一方バントを肯定する著書に小野俊哉氏の「プロ野球解説者の嘘」があるが、本書ではバントをしたほうが「得点確率が高い」という根拠が示されている。ただし、これは、強打した場合は確率は低いけど、大量点になる確率はおそらく高いので、勝利確率という観点から比較した場合違った結果が出る可能性がある。少なくとも、クロスゲームの終盤で同点の場面かつ絶対的なクローザーがいるという状況なら勝利確率が高くなるということはこのデータから言えそうである。

小野氏が本書で指摘しているようにセイバーメトリクスが生まれたアメリカではバント企図そのものがすくないので、マクロで見た時に勝利確率に影響を及ぼさないから、統計的に見落とされている可能性が高い。

日本の野球において、少なくとも、上記の式に従って勝利確率を計算してほしいと思う。また、バントをさせる人の出塁率によっても勝利確率は変動するはずだからその観点も必要である。例えば、今年の秋山なら強打するほうが勝利確率は高そうだし、岡田ならバントだろう。そうした細かいデータが必要とされいるのである。

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